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春の訪れ 「ひとのわ」放牧再開のご報告

北海道・道東の長い冬がようやく終わりを迎え、牧場にも少しずつ春の気配が広がってきました。

雪解けは一気に進み、あっという間に地面が色を取り戻していきます。

霜のおりている牧草地

とはいえ、ここ湧別町の春は一筋縄ではいきません。日中は穏やかな陽気でも、朝晩は氷点下になる日もあり、水たまりが凍ることも。関東では桜が満開を迎える頃でも、こちらではストーブが手放せない日が続いています。

しかしながら、季節は確実に前へと進んでいます。

4月中旬ともなれば牧草も芽吹き「春」と呼べる風景に。

春の牧草地

「春」は牧場にとって「再スタート」の季節です。

冬の間、雪の重みに耐えるために外していた牧柵を一つひとつ張り直し、放牧の準備を進めていきます。

広い牧草地に張り巡らされた柵を整える作業は、地道ながらも欠かせない大切な工程。

牧柵張り直し作業

同時に、牛たちの健康管理も行います。放牧前に駆虫処置を施し、ダニなどによるストレスや病気のリスクを軽減。自然の中で過ごす時間が増えるからこそ、こうしたケアが重要になってきます。

そして4月中旬、ついに放牧を再開。

まだ朝晩の冷え込みは残るものの、日中の穏やかな陽気の中で「ひとのわ」はゆっくりと牧草地へ。

新しく芽吹いた青草を口にしながら、のびのびとした時間を過ごしています。

ひとのわ放牧再開

草はまだ伸び始めたばかりですが、確かな春の味。冬の間とは違う、新鮮な栄養を体に取り込める季節の到来です。

冬の間もしっかりエネルギーを蓄えた「ひとのわ」は、体つきもひと回り大きくなり、たくましさが増してきました。

その一方で、放牧ですでに乳離れした母牛といっしょになると、おっぱいを吸いにいこうとするなど、まだ子牛らしさが抜けきらない場面もみられます。

ひとのわと仲間の牛たち

今年は雪が少なく、雪解けも早い一方で、春の雨が少ないという気になる傾向も見られます。牧草の成長には水分が欠かせないため、今後の天候次第では収穫時期の見極めがより重要になりそうです。

さらに、春特有の強い風や寒暖差もあり、子牛が体調を崩しやすい時期でもあります。気温だけでなく風や湿度など、さまざまな要素に気を配りながら日々の管理を続けています。

自然を相手にする牧場の営みは、決して思い通りにはいきません。それでも、その変化に寄り添いながら最適な環境を整えていくことが、私たちの役割だと考えています。

春の訪れ

湧別町の桜はこれからが本番。

関東よりもずっと遅れて訪れる花の季節を楽しみにしながら、牧場の春はさらに深まっていきます。

これから青草がしっかりと育ち、本格的な放牧シーズンへ。グラスフェッド黒毛和牛としての成長も、ますます加速していく時期です。

次回は、より緑濃くなった牧草地での「ひとのわ」様子をお届けできると思います。

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