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霜の朝と「ひとのわ」

霜の季節がやってきて

放牧地に霜が降りることが増えてきて、「ああ、今年も冬が近づいてきたなあ」と感じる季節になりました。朝、牧草の先が白く縁どられた景色の中にひとのわたちが立っていると、少し背筋が伸びるような、そんな清々しさがあります。

1_霜の降りた放牧場

▲霜の降りた放牧場でも元気いっぱいです

霜が降りた牧草はほんのり甘みが出るようで、牛たちは相変わらずよく食べています。ただ、イネ科の牧草は寒さに弱く、色も落ちてきました。クローバーが元気なので、しばらくはそちらが主役。とはいえ、それだけでは足りない分もあるので、最近は牛舎で乾草を少し足しながら、牛たち自身がうまくバランスを取って食べています。

ひとのわの毎日と成長

ひとのわはというと、ここしばらく冷え込むと母牛の寄り添うように過ごしています。寒さが深まるこの時期は、母牛の体温が一番の安心材料なのかもしれません。母乳もよく飲み、ほかの乳母牛のところへもふらっと寄っては「飲み比べ」をすることもあるようで、なんとも贅沢な暮らしを送っています。

2_授乳中

▲お乳を飲んでいる所です

体格は、体高85センチ、胸囲132.5センチ、体重がだいたい196キロほど。大きすぎず小さすぎず、元気そのもの。

ときどき好奇心が勝ちすぎて、柵の隙間に顔を突っ込みヒヤッとさせられますが、それもまた“子牛の時期ならでは”といったところでしょうか。

3_柵に頭が

▲この前、柵に頭がハマって抜け出せず泣いていたところを助けました

最近の牧場は、朝の空気がすっかり冬の匂いになり、牛たちが白い息を吐く姿がよく見られます。

冬支度とこれから

牧場の管理も少しずつ冬仕様になってきました。繁殖牛たちは太りすぎると来年の繁殖に響くため、青草と乾草の割合に気を配りながら過ごしています。放牧地は“きれいに食べてもらう”ことが翌年の草の再生につながるので、食べ残しの具合を見ながら場所を調整しているところです。

もうすぐ雪の季節。放牧で青草を食べれる期間も残りわずかになってきました。寒さが厳しくなる前に、牛舎の準備や乾草の備蓄量の見直し、柵や窓の点検などを一つひとつ進めています。ひとのわの離乳のタイミングも、母牛の状態や気温を見ながら慎重に決めていく予定です。

4_ロール

白い霜が朝日で溶け、また冷えて凍り、少しずつ冬に近づく牧場。そんな中で、ひとのわは変わらずのんびりと、たくましく成長してくれています。次回は、もう冬景色になっているでしょうか。引き続きひとのわの成長記録をお楽しみ下さい。

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