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秋空の下で迎える「ひとのわ」の放牧デビュー

私たちが取り組む「グラスフェッド黒毛和牛」。

有機牧草の恵みを受けながら、自然のリズムに寄り添って牛を育てる――それは、環境に配慮し、牛にとっても人にとっても健やかな未来を築くための大切な挑戦です。

「ひとのわ」パドックデビューから放牧へ

9月は「ひとのわ」にとって大きな一歩の月となりました。

パドックでの練習を経て、ついに待望の放牧デビュー。青空と牧草に包まれながら、青草を夢中で食べる姿は、これまでの成長の証そのものです。

ひとのわ

お母さん牛のそばから少し距離をとって過ごす姿も見られ、親離れの第一歩を感じました。母親は心配そうに見守っていましたが、これも放牧飼育ならではの自然な姿です。
(ちなみに、脱走して放牧区画以外の青草をのんびり食べていることもありました……。ワンパクに育っています)

食事と栄養の工夫

放牧では青草を中心に、牛舎内では乾草も与えています。特に「一番草」は栄養価が高く、牛たちにとって格別のご馳走。

一方で、二番草はタンパク質が豊富で、牧場ではそのバランスを見ながらひとのわの食事を整えています。

牧草地

有機JAS継続審査と牧場の取り組み

9月末には、有機JASの継続審査が行われました。今年はリモート審査という形でしたが、準備には細やかな対応が必要で、アドバイザーの方と力を合わせて臨みました。

アドバイザーと会議

有機基準を守るには手間も多いですが、その一つ一つが「安心して口にできる牛肉」を育むための大切な過程です。

牧場のこれから

気温が下がり始め、空気が澄んだ北海道の秋。牛たちにとっては過ごしやすい季節です。

これから訪れる冬に向けて、牛舎での暮らしと放牧のバランスをどうとるかは、引き続きの課題となります。しかし、自然に寄り添いながら牛を育てるという理念を胸に、これからも試行錯誤を続けていきます。

グラスフェッド

青草を食む姿、秋空の下で過ごす放牧風景は、グラスフェッド黒毛和牛の未来を感じさせてくれます。

これからも「ひとのわ」成長の過程を発信してまいりますので、ぜひ楽しみにお待ちください。

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