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グラスフェッド黒毛和牛「ひとのわ」の成長と夏

前回の記事では、私たちが新たにスタートした「グラスフェッド黒毛和牛の放牧飼育」についてご紹介しました。

有機牧草を食べ、自然のリズムの中でのびのびと育つグラスフェッド和牛。その姿は、人と自然、そして牛との“つながり”を大切にする私たちの理念を象徴しています。

「おいしいだけでなく、健やかに育った牛肉を届けたい」
「持続可能な畜産を目指したい」

そんな想いから、この挑戦は始まりました。まだ取り組みは始まったばかりですが、「ひとのわ」と向き合いながら、その歩みを皆さまと共有していければと思っています。

子牛「ひとのわ」の成長

6月に誕生した子牛「ひとのわ」は、すくすくと成長しています。

現在はミルクに加えて乾草や野草も口にするようになりました。

ひとのわちゃん

反芻の回数も増えてきており、ルーメン(反芻胃)の発育が進んでいることが確認できます。これは、グラスフェッドビーフとして健康に育つための大切なステップです。何回もぐもぐ反芻を行っているか、人間が直接カウントして記録しています。

初めての外の世界へ

7月末には、初めて屋外のパドックに出てお散歩デビューを果たしました。

初めは少し戸惑いながらも落ち着いて過ごし、外の空気や草に触れる体験を重ねています。

今は体力を考え直射日光がささない気温が下がった日だけ外に出すようにしています。

時には元気な弟分の子牛に驚いてパドックを脱走するハプニングもありましたが、こうして本番の放牧に備え、外の環境に慣れさせると共に身体の発達を待っています。

暑い北海道の夏

今年の北海道は例年より暑い日が多く、牧場の仲間も人間も少しバテ気味……。

私たちの牧場で育てている牧草は「有機」認定を受けたもの。

その基準を達成するため、育成舎の床に敷くおが屑も、合板や廃材が混ざっていないことを証明できるものを選ばなくてはなりません。有機JASの基準は厳しいですが、その分、安心できる飼育環境を整えられると考えています。

これからの課題と楽しみ

今後は、ひとのわが親牛たちと一緒に放牧できるよう準備を進めています。ただし、黒毛和牛の放牧飼育は北海道でもまだ珍しく、特に冬をどのように過ごすかが大きな課題です。

秋には、同じく道東にて黒毛和牛の放牧飼育を始めた牧場を視察する予定です。新しい知見を学びながら、「北海道の地でグラスフェッド黒毛和牛を育てる」という挑戦を続けていきたいと思います。

おわりに

今回も「ひとのわ」の成長と、牧場の日常の一コマをお届けしました。小さな体で外の世界を探検する姿は、未来のグラスフェッド和牛としての第一歩です。
これからも皆さまに「ひとのわ」成長の過程を発信してまいりますので、ぜひ楽しみにお待ちください。

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